3月25日発表された静岡県内のレギュラーガソリンの平均小売価格は6週間ぶりの下落となりました。

政府の補助金が功を奏した格好ですが、原油価格はいまだ高値で推移していて私たちの日々の生活をじわじわ蝕んでいます。

<大西晴季記者>
「静岡市駿河区のガソリンスタンドです。きょう、こちらのお店ではレギュラーガソリン1リットル175円で販売しています」

私たちの生活を左右するガソリン価格の推移。こちらのスタンドでは19日にレギュラーガソリンを20円値下げしました。

<ガソリンを入れた人>
「20円下がったからちょっとうれしい」
「でもまた上がっちゃうと嫌だから、まだ半分くらいあるけど入れておこうかなと」

石油情報センターによりますと静岡県内のレギュラーガソリンの平均小売価格は、イラン情勢が緊迫した影響で、前週、過去最高値を記録しました。

対策として、政府は新たな補助金制度を開始。その結果、最新の価格は、前の週より19円値下がりました。

<ニュータウン下川原SS 三ツ井大介所長>
「値段が上がれば補助金がどこまで出てくるのか分からないので正直ちょっと不安はある」

ただ、先行きは依然不透明です。原油の先物価格は高い水準のまま。円安も続いているため、影響は広がる懸念があります。

<タカラ・エムシー広報課 田海廣人課長>
「こちらが搬入口になります。大体1日10台、多い時だと15台くらい」

スーパーは大半の商品をトラックなどで運ぶため、ガソリン価格の動向は輸送コストに反映されます。

食品トレーやレジ袋など石油製品への波及も心配されますが、こちらのスーパーでは、可能な限り価格を維持する考えです。

<タカラ・エムシー広報課 田海課長>
「やはりお客様の生活を支えるスーパーとして、お客様に手に取っていただきやすい価格で提供できるように努力していく」

一方、「命」を守る病院にも大きな影響がありました。

<静岡済生会総合病院 用度課 正木竜二課長>
「こちらのガウンや手袋が今回、報告があったもの」

地域医療の中核を担う静岡済生会総合病院では、医療用資材の供給の調整を行うと連絡があったということです。

ガウンや手袋などは石油由来の使い捨ての製品多く、今後の購入難や価格高騰の恐れがあります。病院では、1か月分の資材を備蓄していますが、長期保管ができないものもあり、安定供給は不可欠です。

<静岡済生会総合病院 岡本好史院長>
「診療報酬というのは、公定価格で価格転嫁ができない。そうなると、物価が上がれば、その分は我々の支出が増える。病院の経営には計り知れない打撃があると感じている」

患者の命を預かる医療の現場にまで原油価格は影響を及ぼし始めていて、岡本院長は医療体制を維持するため、物価高騰分を補えるような国や自治体の補助が必要だと訴えています。

今後のガソリン価格の見通しについてですが、政府は26日から、全国11か所の備蓄基地で国内需要の1か月の石油の備蓄放出を順次行う予定です。

平均小売価格を調査している石油情報センターは、「来週も値下がりは確実」と予想していますが、さらにその先については「中東情勢次第」と分析しています。