元「あえの風」料理長の今

2025年3月にオープンしたステーキ会席「能登半島」の料理長・佐近一彦さんは、震災前、あえの風で料理長を務めていました。

佐近一彦料理長
「まさに1月1日なので、当館でも300名を超えるお客さんがいて、ちょうど4時だったので、泊まりのお客さんもチェックインを終えてゆっくりされていた。調理の私たちのところは夕食に目掛けて、まさにお造りを300皿ずらっと並べている時に本震が来た」

佐近さんの中能登町にある自宅は大規模半壊となり、約1年半もの間、住むところも仕事もない状況が続いていました。

佐近一彦料理長
「私も地震で家がなくなったので、地震の後片付けと、本当に一部の方ですけど、炊き出しのお手伝いというので、しばらくはそういう生活をしていた」

新店舗の料理長に就くことになった佐近さんは当時をこう振り返ります。

佐近一彦料理長
「いやぁ、やっぱり・・・すみません、思い出してくる。1年半仕事ができなかったので、正直嬉しかった、やっと仕事ができると。楽しくお客さんに料理を食べてもらって、能登の食材も食べてもらって、能登を忘れるな、能登は元気だよと届ける、一番の役が今自分ができるのはこれしかないと思ったので、それができる環境ができたってことが嬉しかった」