広島市内を走る路面電車の「循環線」が、28日から運行を開始します。運行を前に報道機関向けの試乗会が開かれました。
広島市中心部を内回りと外回りの2方向で周回する循環線。シンボルのカラー「紫色」のヘッドマークに散りばめられた21枚の花びらは、止まる電停の数と同じです。

報道機関向けの試乗会は「内回り」で実施。広電本社前を起点に皆実町六丁目で左折し、比治山地区を北に向かいます。比治山下電停を過ぎると、広島駅行きは左に曲がっていきますが循環線は直進します。
比治山町交差点からは循環線だけが走るルート。駅前大橋ルートの開業以降、電車が走らなくなっていた区間にモーター音が響きました。循環線の開業で休止されていた段原一丁目と的場町電停で、再び乗り降りができるようになります。

試乗会で使用されたのは、元神戸市電の570形。製造から60年以上経ち、この1両だけが残っています。循環線では主に、この570形や被爆電車の650形といったレトロな電車が走る予定です。5月頃からは、レトロ電車の運行ダイヤは事前公開される予定です。
循環線単独のルートは稲荷町まで。その先は、八丁堀や本通りを通って広電本社前に向かいます。広島電鉄は循環線の運行で、地域住民の利便性向上だけでなく、観光客の回遊性向上や、路面電車そのものの「観光資源化」をめざします。
広島電鉄 電車運輸車両部 山瀬隆明部長
「『この電車に乗りたい』と車両や街の風景を楽しんでいただき、どこかの電停で降りて、新しい発見をしていただければ」
28日開業の循環線は一周が約45分です。千田地区の「広電本社前」を起点に、午前10時から午後4時までの間、外回りと内回りが平日は15本、土日は8本ずつ運行されます。

沿線には、八丁堀などの繁華街や、広島市役所などがあります。このほか、平和公園や現代美術館近くの電停にも止まります。地元住民だけでなく観光客も、広島市中心部の移動が便利になりそうです。














