馬と専門家が連携する新プロジェクト

医療や教育、福祉の専門家が、子どもを取りまく環境の改善をめざすウェルビーイングセンターのプロジェクトのひとつがホースセラピーです。

▼おきなわこどもまんなかウェルビーイングセンター・上間陽子副センター長「女性たちのシェルターをずっと運営しているんですけど、飼っている動物と一緒じゃないと保護できない、保護されたくないっていう方がいらっしゃったりっていうのもあったので、ちょっと人間がケアするのでは間に合わないんだなっていうふうに思った事案があったんです」

馬とのふれあいを通じて、心身を癒やすホースセラピー。今年度は、試験的に3つの公立学校で導入しました。教員らを対象に行った研修には様々な思いがあります。

▼おきなわこどもまんなかウェルビーイングセンター・上間陽子副センター長「学校はどんどん厳しい状況が増えているので、先生たちが元気になって癒やされないと。まず先生方ひとりひとりが自分が守られている感覚とかどこかで取り戻すことが先かなと思ったので、本当はこれを厳しい状況の子どもたちに届けたいと思っていて」

馬について語るヨナグニウマ保護活用協会・久野マサテルさんの言葉にも子どもと向き合うヒントが。

▼ヨナグニウマ保護活用協会・久野マサテルさん「先生たちがこう向かい合っていないかっていうことを言いたい。こう向かい合ったりとかこう向かい合ったりとかするわけ。共鳴、共感、方向だから。それが教育でしょう。共鳴共感していかないとどこにも持っていけない」

▼小学校の男性教員「僕も若い時は情熱だけで行こうとしても(子どもたちが)ついてこなかったなって。どっしり構えて共鳴というか同じ視点でスキンシップを取って共鳴していって目的地に行けるんだなってことは、全く一緒だなと思いました」

児童の不登校支援でホースセラピーに帯同したことがあるという教員は、こう語ります。

▼小学校の女性教員「固まっていたものがスッと、体の力が抜けたような感じ。その後その子が学校に来ていたりだとか、なんかほぐれるんじゃないかなというのがあって。そこから人と関わったりとか思い出もずっと残るし、話をしながら他の子に伝えてコミュニケーションも生まれるし。なんか必要だなと思いました」

▼おきなわこどもまんなかウェルビーイングセンター・上間陽子副センター長「ことし3校で実施して何度か繰り返してやっている中で子どもたちがとても変わってきているんですよね。来年度は学校数を増やしたいのと、快適だとか安心しているとかそういうことの測定ができないかと話しています。ちょっとこういう積み上げをしながら効果を実証していきたい、来年になります」

大学の専門家とも協力しながら子どもたちがより良く生きるために、支援と研究が進んでいます。

琉球大学の「おきなわこどもまんなかウェルビーイングセンター」では、ホースセラピーのほかにも医療や福祉の専門家らが、子どもたちを取り巻く環境を改善しようと様々なプロジェクトをスタートさせています。3月21日にはその取り組みを紹介するシンポジウムが琉球大学で行われるということです。