馬と専門家が連携する新プロジェクト

医療や教育、福祉の専門家が、子どもを取りまく環境の改善をめざすウェルビーイングセンターのプロジェクトのひとつがホースセラピーです。

上間陽子さん:
「女性たちのシェルターをずっと運営しているんですけど、飼っている動物と一緒じゃないと保護できない、保護されたくないという方がいたこともあった。人間がケアするのでは間に合わないんだな、と思った事案があったんです」

馬とのふれあいを通じて、心身を癒やすホースセラピー。今年度は、試験的に3つの公立学校で導入しました。教員らを対象に行った研修には様々な思いがあります。

上間陽子さん:
「学校はどんどん厳しい状況が増えている。先生が元気になって癒やされないと。まず先生方、一人ひとりが自分が守られている感覚を取り戻すことが先かなと思った。本当はこれを厳しい状況の子どもたちに届けたいと思っていて」

馬について語るヨナグニウマ保護活用協会・久野マサテルさんの言葉にも子どもと向き合うヒントが。

ヨナグニウマ保護活用協会 久野マサテルさん:「先生たち、正面から、上から向かい合っていないか。横から向かい合ったりとか目線を合わせたりとかするわけ。共鳴、共感、方向だから。それが教育でしょう」

小学校の男性教員:
「僕も若い時は情熱だけで行こうとしても(子どもたちが)ついてこなかったなって。どっしり構えて共鳴というか同じ視点でスキンシップを取って共鳴していって目的地に行けるんだなってことは、全く一緒だなと思いました」

児童の不登校支援でホースセラピーに帯同したことがあるという教員は、こう語ります。

小学校の女性教員:
「固まっていたものがスッと、体の力が抜けたような感じ。その後その子が学校に来ていたりだとか、なんかほぐれるんじゃないかなというのがあって。そこから人と関わったりとか思い出もずっと残るし、話をしながら他の子に伝えてコミュニケーションも生まれるし。なんか必要だなと思いました」

上間陽子さん:
「今年3校で実施して何度か繰り返してやっている中で、子どもたちがとても変わってきている。来年度は学校数を増やしたいのと、快適だとか安心しているとか、そういうことの測定ができないかと話しています。こういう積み上げをしながら効果を実証していきたい、来年になります」

大学の専門家とも協力しながら子どもたちがより良く生きるために、支援と研究が進んでいます。

琉球大学の「おきなわこどもまんなかウェルビーイングセンター」では、ホースセラピーのほかにも医療や福祉の専門家らが、子どもたちを取り巻く環境を改善しようと様々なプロジェクトをスタートさせています。3月21日にはその取り組みを紹介するシンポジウムが琉球大学で行われるということです。