風俗スカウトグループ「ナチュラル」の関係者に捜査情報を漏えいした罪に問われている警視庁・元警部補に対し、検察側は懲役1年6か月を求刑しました。

警視庁暴力団対策課の元警部補・神保大輔被告(43)は、捜査を担当していた国内最大級の風俗スカウトグループ「ナチュラル」の関係者に対し、関係先に設置した捜査カメラの撮影画像や撮影場所の住所などを記したリストを提供し、捜査情報を漏えいした罪に問われています。

東京地裁できょう(19日)行われた被告人質問で神保被告は、「当時は上司からのパワハラや、捜査を外されたことから自暴自棄となって一線を越えてしまい、情報を漏えいしてしまった」と動機を明かしました。

ただ、ナチュラルが独自に開発したアプリを入手した経緯や「ナチュラルの誰とやりとりをしていたのか」といった質問には、「家族が報復される恐れがある」として明らかにしませんでした。

検察側はこれまでの裁判で、神保被告の自宅から見つかった現金945万円からナチュラル関係者の指紋が検出されたと明らかにしていますが、この現金について神保被告は「今回の情報漏えいには関係のないお金です」としました。

検察側は論告で「今回の情報漏えいは警察の信頼を失墜させた。捜査に与えた影響は大きく、犯人隠避にもなりえるものだった」として、神保被告に懲役1年6か月を求刑しました。一方の弁護側は、「すでに警察官を辞めており、社会的な制裁を受けている」として執行猶予付きの判決を求めました。

裁判の最後、神保被告は「自分の軽率な行動で迷惑を掛けたことを反省している」などと述べました。

判決は今月25日に言い渡される予定です。