新潟県十日町市の松之山温泉で、2025年11月25日以降営業を停止していた『野本旅館』が、新潟地方裁判所高田支部から9日に破産手続き開始の決定を受けていたことがわかりました。負債総額は約8000万円とみられます。

民間の信用調査会社・東京商工リサーチは、販売不振が原因で、新潟県内では209番目の新型コロナウイルス関連倒産だとしています。

十日町市松之山湯本の『野本旅館』は、1895(明治28)年に創業した老舗旅館。
日本三大薬湯のひとつとして知られる松之山温泉で、山々に囲まれた簡素な温泉旅館として全国に知名度を確立し、長年にわたって旅行容や湯治客を受け入れてきました。

しかし次第に国内に“デフレ”が定着して観光産業全体が苦戦を強いられるなか、2020年には新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い客足が一段と低下。
その後も回復の足取りは遅く、仕入価格や人件費の上昇なども相まって、先行きに不安を抱えていたものとみられています。

帝国データバンクによりますと、ピーク時の2013年9月期には年間の収入高として約7000万円を計上していた一方で、2024年9月期は約5100万円にまで減少。
2025年11月25日に事業を停止し、その後は営業をしていないということです。