中東情勢悪化の影響を受け、化学メーカー大手の三菱ケミカルは接着剤や塗料の生産に使われる合成原料の値上げを発表しました。

三菱ケミカルは、接着剤や塗料の生産に使われる合成原料=「酢酸ビニルモノマー」について、今月18日の出荷分から1キロ当たり40円値上げすると発表しました。中東情勢を受け、原料である「エチレン」の調達が急激に悪化していて、価格の高騰に加え、物流の混乱により入荷が不安定な状態が続いていることが要因です。

三菱ケミカルは「自助努力のみで現在の価格を維持することは困難と判断した」とコメントしています。

また、「酢酸ビニルモノマー」を原料として生産する「ポリビニルアルコール製品」についても18日の出荷分から1キロあたり70円の値上げを実施するということです。

「エチレン」は石油から生成される「ナフサ」から作られ、プラスチックなど様々な製品の原料となっています。

「エチレン」をめぐっては石油元売り大手の出光興産や三井化学、信越化学工業も調達が難しくなっていて、製品の減産や価格引き上げを行う動きが相次いでいます。