沖縄・辺野古沖で船が転覆し、修学旅行中の女子高校生と船長の2人が亡くなりました。安全管理はどのようになっていたのか。きょう、学校側が会見を行いました。
同志社国際中学校・高等学校 西田喜久夫 校長
「希望に燃えて沖縄に行った1人の生徒が、このような形で帰らぬ人になったことに関して、私ども教員一人一人、捉えようのない悲しみに包まれております」
きのう、沖縄県名護市辺野古の沖合で2隻の船が転覆し、修学旅行中の高校2年生の女子生徒(17)と船長の金井創さん(71)が亡くなった事故。転覆した2隻は、アメリカ軍普天間基地の辺野古移設に反対する抗議船として使われていて、ボランティアで観光客などを現場へ案内することも行っていたといいます。
今回、京都府の同志社国際高校の生徒18人がこの船に乗船。「平和学習」の一環で、海から辺野古を見学している最中に全員が海に投げ出され、1人が亡くなり、16人がけがをしました。
きょう会見を行った高校によると、現場に教員2人が同行していましたが、2人とも船に乗らず、陸に残っていた生徒の指導にあたっていたといいます。
船は2隻とも定員を超過しておらず、生徒は救命胴衣を着用していたとみられていますが、現場の海域では当時、波浪注意報が出されていました。
同志社国際中学校・高等学校 西田喜久夫 校長
「まず、朝の時点で教頭は波浪注意報が出ていることは確認していたようです。その上で最終的に乗るか乗らないか、出航するかどうかは現地で引率していた担当教員と金井船長で相談して決めることになっていた。海のことはよく分からないので、船長の考えで出航を決められたと理解している」
きのう会見を開いた船の運航団体は…
ヘリ基地反対協議会 浦島悦子 共同代表
「船長も大丈夫だということで出航の判断をしたと思うが、突然、高波がきて最初の船が転覆して、それを助けようとして次の船も高波に襲われて転覆したと聞いている」
事故が起きた地域の海上保安本部で勤務経験がある遠山さんは『“注意報”だとしても運航は危険だ』といいます。
日本水難救済会 遠山純司 理事長
「冬場、この沖縄近海というのは北寄りの風がずっと連続して吹く。リーフ(サンゴ礁)や陸岸に当たった波が反射して、最大2倍くらいの波が生じる可能性がある、そういう危険な海域だと言える」
そもそも法律では有償無償に関わらず、人を乗せて船を運航する場合は国へ登録することが義務づけられています。船の運航団体によると、ボランティアで運航していたという理由で登録をしていなかったということです。
2015年ごろから始まり、3年前から船に乗るようになった辺野古見学。
同志社国際中学校・高等学校 西田喜久夫 校長
「辺野古はご存じのように、現在の沖縄が抱える基地問題の一つの縮図のような場所だと考えている。平和教育は本校の教育の中で重要な分類であり、今後も継続していく所存だが、今回のことを踏まえて、中身に関してはもう一度、精査していきたいという風に考えている」
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