有料サイトに登録されている。未払い金を払ってほしいなどと言われ、島根県松江市の女性がおよそ342万円をだまし取られる特殊詐欺被害が発生しました。

松江警察署によりますと、10月5日、松江市に住む女性(20代)のスマートフォンに「(大手通信会社)よりお知らせ。ご利用料金についてこちらに電話ください。」という内容のショートメッセージが届きました。

女性がメッセージに書かれた番号に電話を掛けると、大手通信会社を名乗る男から「昨年12月から有料サイトに登録されている。あなたの携帯電話がウイルスに感染したため、勝手に登録されているのかもしれない。とりあえず未払い金を支払ってほしい。」などと言われ、支持されるまま、相手が指定した銀行口座におよそ10万円を振り込んだということです。

その後、被害女性のもとに、個人情報保護団体やセキュリティ企業を名乗る者等から次々に電話がかかり、別の有料サイトの未払い料金、今後のサイバー保険料、損害賠償費用などの名目で支払いを請求され、およそ1カ月の間に11回に分け、相手が指定した銀行口座に現金を振り込み、合計およそ342万円をだまし取られたということです。

島根県では、このように「利用料金が未納です。」などとメッセージを送りつけ、支払いを要求する架空料金請求詐欺の被害額が昨年より958万円多い5373万円となっていて(令和4年11月末現在)、松江警察署は見覚えのない請求をされた場合は、まず詐欺を疑い、家族や警察に電話するよう呼び掛けています。