歌舞伎俳優の八代目・尾上菊五郎さんが17日、『「松竹大歌舞伎」尾上菊之助改め八代目尾上菊五郎襲名披露 製作発表記者会見』に登壇しました。

八代目・尾上菊五郎さん




去年5月に八代目菊五郎を襲名してまもなく1年。
周囲から初めて「菊五郎」と呼ばれた日のことを〝(呼ばれたのは自分ではなく、父の)七代目のことかと思いました(笑)〟と笑顔で懐古。

八代目・尾上菊五郎さん




〝(襲名してから)私はまだ一年足らずですので、(菊五郎という名が)耳に馴染んでいるかといいますと、まだまだ。一日一日、一興行一興行を「菊五郎」として名乗り、舞台に立たせていただくことがだんだん馴染んでいくことだと今でも思っている次第です。〟と引き締まった表情で話したのち、〝「八代目!」と呼んでいただくことが多くなりまして、「八代目と言えば、私のことかなぁ」と思えるようにはだんだんとなってまいりました〟と振り返りました。

父の七代目菊五郎さんは、過去に「菊五郎」が2人になる際に「しっちゃん(七)」「はっちゃん(八)」と二人を分けて呼んでほしいと提案をしていたそうですが、記者からその件はお蔵入りになったのかと問われると、〝そういうふうに呼んでいただける方がなかなかいなくて…〟と苦笑。〝せめて家の中だけでも呼んでおきます(笑)〟とお茶目に話して報道陣を笑わせました。

八代目・尾上菊五郎さん


今回発表された公演は、去年5月から東京・歌舞伎座を皮切りに大阪・福岡など主要都市で開催中の襲名披露の全国巡業にあたるもの。
大ヒット映画『国宝』の劇中でも登場し注目された演目のひとつ『藤娘』などの舞踊や襲名の挨拶をする『口上』、さらに、音羽屋ゆかりの世話物の名作『魚屋惣五郎』などを、今年7月の1か月間で全国19か所を巡り、全27公演を行います。菊五郎さんは〝初めて歌舞伎をご覧になられる方でも楽しんでいただける内容〟と、胸を張りました。

『藤娘』を演目に選んだ理由について、記者から『国宝』を意識したのかと問われると〝意識したわけではなかったんですけど…〟と否定。
一方で、〝去年12月に『鷺娘(さぎむすめ)』を上演させていただきましたが、かなり『国宝』を意識してつとめておりました(笑)〟とニヤリ。〝(今回上演する)『藤娘』も映画をご覧になられた方にもご注目いただけると思っております〟と話しました。

八代目・尾上菊五郎さん


菊五郎さんの全国巡業は2018年以来、8年ぶり。
〝普段なかなか交流ができない方達とバスで移動したり、一緒に電車移動をしたり、そのなかで一座の結束が生まれていく面白さも巡業の楽しさ〟と話し、個人的には〝その土地土地に伺って、土地の空気に触れ、神社に行くのがとても楽しみ。朝早起きして神社を巡ったり、お城を見たりとか、その土地の文化に触れるのがとても好きなのでそれも楽しみにしているところです〟と話しました。



【担当:芸能情報ステーション】