青森県東方沖地震で被災してから3か月―。
青森県八戸市南郷のワイン工場は、甚大な被害を受けてワインが作れない状態です。

再びワインを作ろうと、クラウドファンディングで設備の復旧費用を募っています。

八戸市南郷で栽培されたブドウを使った「八戸ワイン」。
「八戸ワイナリー」が生産しています。

このワイナリーは、八戸にワイン文化を根付かせようと8年前に市内で初めて設立され、いまでは市内随一の生産能力を誇る醸造所となりました。

しかし、南郷にある工場は、八戸市で震度6強の揺れを観測した青森県東方沖地震で甚大な被害を受けました。

今野七海 記者
「こちらの倉庫で保管されているワインは、地震で被害を受けたワインです」

大きな揺れで、年末に出荷予定だった約2000本のワインが割れました。

さらに、ワインをろ過するための醸造用の機械も倒れて故障。
本来であれば、ワインを生産するために1月から稼働させるはずが、いまもできない状態となっています。

また、地面が5cmほど隆起したことで、ワインをフォークリフトで運ぶさいに段差による衝撃でワインが傷ついてしまう恐れがあるということです。

これらの被害の総額は1000万円にのぼります。

八戸ワイナリー 亀橋進 社長
「ワインの繁忙期は年末年始です。需要が伸びるので。これから出荷しようとしていたワインのボトルが(地震の)揺れによって、かなり破損して割れてしまいました。いまタンクに入っているワインは大丈夫だったのですが、これから出荷を迎えるワインがけっこう被害を受けた状況でした」

そのため、ワイナリーはクラウドファンディングを活用した資金調達を行っています。資金は使えなくなった醸造設備の入れ替えと改修に使われます。

リターンとして、支援をした人にはボトルが割れなかったワインを「被災ワイン」と名付けて返礼品として贈ります。

八戸ワイナリー 亀橋進 社長
「ワイン産業は、八戸市とはじめて約10年くらいになるのですが、ようやく知名度も上がって、品質的にも農家さんの力を借りながら、だいぶワインの品質も上がってきたのかなと思っていた矢先の震災でしたので、ちょっと残念ですが、みなさん支援してくださっているので、また来年の出荷もがんばりたい」

被災から3か月。
再び八戸の地からワインを―。

支援者と一緒になって、復興に向けて歩みを進めています。

青森県東方沖地震から3か月が経ちましたが、影響が今も続いている事業者がいることを忘れてはいけません。関心がある方は、インターネットで「八戸ワイン クラファン」などと検索してみてください。