旅立ちの春。福島県の公立中学校では13日、卒業式が行われました。
♪ああ あの町で生まれて 君と出会い

南相馬市の小高中学校で行われた卒業式。歌われたのは、今年も「群青」でした。
15年前、原発事故で一時避難を余儀なくされた小高中。「群青」は震災の翌年、仮設の校舎で生まれました。当時の合唱部顧問小田美樹先生が、生徒たちの日常の言葉を綴ってメロディをつけました。
小高中・小田美樹教諭(2016年当時)「震災後1年目、全く歌が歌えなくて、2年目に何か心を込めて歌える歌をと生まれた曲が群青」
あれから15年。小高中の卒業生8人に卒業証書が手渡されました。

卒業生代表の松本柚季さん。震災の前の年に生まれました。
卒業生代表・松本柚季さん(3年)「緊張の連続だったあの日からきょうまで、仲間や先生方に支えられ、笑顔あふれる3年間を過ごすことができました。ここで学んだことを胸に刻み、小高中学校の卒業生であることに誇りを持ち、夢の実現に向けて精進することを誓います」

そして、小高中で歌い継がれてきた「群青」の合唱です。
♪きっとまた会おう あの町で会おう 僕らの約束は 消えはしない群青の絆
松本柚季さん(3年)「後輩たちに群青を明るい気持ちで歌い継いでほしいという思いで歌いました」
このあと行われた最後のホームルーム。生徒が駆け付けた保護者に手紙を手渡したあと、一人一人が挨拶に立ちました。
井戸川未羽さん(3年)「みんながいたからどんなことでも楽しかったし、きっと高校でも新しい友達をみんな作ると思うけど、たまに一緒に遊びにいってほしいです。みんな大好きだよ」
松本柚季さん(3年)「みんなと離れるのはすごく寂しいけど、高校でもそれぞれ思い出を力にして頑張りたいと思います」
高橋虎太郎さん(3年)「成人式とかでまた会おうという感じで(群青を)歌った。(将来の夢は)通訳者になりたいと思っている」
学び舎を後にする生徒たち。「群青」に込められた思いをこれからも受け継いでいきます。この小高中から始まった群青は、今や全国で歌われるようになったそうです。














