東日本大震災により、岩手県で父親が行方不明になった青森県八戸市の家族がいます。毎年3月11日、家族は被災地に赴き父親に思いを寄せています。

和彦さんの妻 幸崎 ひとみさん(58)
「(娘が)結婚する時は、一緒にバージンロードを歩くと思っていたので、多分一番…。それができないことが悔しいいんじゃないかな…」

八戸市に住む幸崎ひとみさん(58)と、県外で暮らす長女の鈴さん(24)、次男の陸さん(22)は11日、岩手県大船渡市を訪れました。

45歳だった父・和彦さんは、15年前の3月11日に運送の仕事で岩手県大船渡市を訪れ、震災で行方がわからなくなりました。

仕事で使っていたトラックは、津波で押し流された「がれき」の中から見つかりました。

和彦さんは今も行方がわからないままで、家族はトラックが見つかった場所で毎年黙祷を捧げています。

当時小学生だった和彦さんの子どもたちは全員社会人となり、自身の近況を父に報告します。

和彦さんの息子 幸崎 陸さん(22)
「自分ががんばって働いて生きていけるようになったから、あまり心配しなくていいよと。伝えたいことは伝えたので、また1年がんばりたいです」

和彦さんの妻 幸崎 ひとみさん(58)
「あの時のまま時が流れて、この子たちが大きくなったくらいで、気持ちはあの時のまま。震災が起きた時の訳が分からない状況のまま止まっている感じですかね。毎年来ますが、毎年気持ちは変わらない」

15年という時間は家族にとって“区切り”とはならず、父を思い続けることに変わりはありません。