入院患者による殺人事件の隠ぺいなどが行われた、青森県八戸市の「みちのく記念病院」で、患者の診察をせずに死亡診断書を作成したとして、勤務していた80代の男性医師が医師法違反の疑いで書類送検されました。

書類送検された80代の男性医師は2025年2月、勤務していた八戸市のみちのく記念病院で亡くなった患者12人を診察していないにも関わらず、死亡診断書を作成した医師法違反の疑いが持たれています。

捜査関係者によりますと、男性医師は2023年8月~2025年2月末ごろまで夜間・休日を担当する医師として勤務していて、12人の死因は「肺炎」や「老衰」が多くを占めていたということです。

男性医師は警察の調べに対し、「診察をして死亡しているのを確認して診断書を書いた」と容疑を否認しています。

一方で、病院を運営する医療法人「杏林会」は、県にこれまでに講じた改善措置をまとめた報告書を提出したということです。

詳細について病院側は明日11日に公表するとしています。

杏林会を巡っては、2025年9月に県から医師の勤務実態などに関する改善措置命令を受けて外部の有識者も委員に加わったコンプライアンス委員会を2026年2月に立ち上げていました。

委員会では勤務管理体制の構築や再発防止策を協議しています。

青森県の宮下宗一郎知事は「県としては、報告内容を精査し、事実確認の上、必要な対応を行っていきます」とコメントしています。