記者解説「軍は認識の説明を」

以下は基地問題担当、上江洲まりの記者の解説です。

上江洲記者:
今回米軍ヘリが着陸したときに、すぐ近くで少年野球チームの練習が行われていました。

この球場では平日の放課後は毎日、地域の少年野球チーム15人ほどが練習をしているそうです。当時は照明を使って練習が行われていましたが、6日夜、そこに米軍ヘリが現れ、上空で旋回を始めたということです。

住民によると、旋回を始めてからおよそ40分後、機体は突如球場に着陸を始めました。周辺住民や球場の子どもたちは、何が起きているのか分からないまま、機体の動きを見て自主的な判断で近くのベンチに避難しました。

ヘリに、機体の不具合を示す警告灯が表示されたということですが、数十分にわたって上空で旋回していたという証言もあるなか、事前の連絡なく、しかも子どもたちがいる場所に着陸した点、また近くには米軍のヘリパッドもあるなか、あえて民間地に着陸した点で疑問があります。

許田区に説明に訪れた沖縄防衛局関係者の話では米軍は、「緊急の着陸が必要になり、許田野球場に灯りがついていたことから、安全だと判断し着陸を決めた」と説明しているということです。

米軍はRBCの取材に対し、「いかなる代替地への着陸も、乗員と地域双方の安全を最優先とする重要な判断に基づく」と安全を強調しました。

防衛省は米側に対し、航空機の運用にあたっては徹底的な整備・点検を実施するよう申し入れたとしています。

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緊急着陸を起こさないためのリスク排除の徹底は当然ですが、今回のような緊急時に事前に連絡せずに民間地に着陸できるとなると、住民の安全確保は困難になります。

どのような場合に民間地への着陸に踏み切るのか。米軍の認識をあらためて確認する必要があると思います。