全国各地で深刻化している路線バスの「運転手不足」。来月からは都営バスの一部区間が運行停止になるなど、その波は東京都心にも押し寄せています。
私たちの貴重な交通手段のひとつである「路線バス」。このバスをめぐり、今、全国的に深刻化しているのが、慢性的な「運転手不足」です。
その波は、東京都心にも。
記者
「ずらりとバスに乗る人が並んでいます。たくさんの人が乗り込んでいきます」
江東区にある、都営バスのバス停「東陽町駅前」。このバスのルートは、現在、「東陽町駅前」から「豊洲市場」までを往復できるようになっていますが、来月からは「豊洲市場」から「豊洲駅前」に向かうルートが廃止されるため、バスで帰ることができなくなるのです。
通勤で利用する人
「“げ”って。朝はいいんですけど、帰りの便がなくなっちゃうんで、バス1本で帰ってこられなくなる」
「電車があるんですけど、乗り換えが3回ぐらい必要で、大変になるかなと思います」
東京都によりますと、運転手不足などにより、都営バスはこの4年間で131あった路線のうち、5つの路線を休止したほか、多くの路線で便数を減らしています。
バスの運転手は今後も減り続け、全国的にみると、2030年にはおよそ3万6000人が不足するというのです。
日本バス協会によりますと、低賃金などの労働条件が、なり手不足の主な原因だということです。
こうした事態に東京都は。
東京都 小池百合子 知事
「都は来年度、運転手不足の解消に向けまして、人材の発掘や長く働ける環境作りを推進いたします」
東京都は、バス運転手の環境改善や離職対策として、来年度の当初予算案におよそ14億円を計上。
民間バスの採用10年目までの運転手に月1万円の手当を支給するほか、将来、バスなどの運転手を目指す一部の都立高校の生徒には、普通運転免許の取得費用として最大40万円を補助するとしています。
“地域の足”路線バスを守るための対策は、待ったなしの局面が続きます。
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