昔懐かしい漁村の風景を復活させようと、山口県阿武町の漁港で5日、ワカメの天日干しが行われ90歳のワカメ干し名人も参加しました。

阿武町の奈古漁港です。春の漁港にワカメが干され磯の香りが風に乗る風景を復活させようと地元の漁師・福本真司さんが企画し、ワカメの天日干しが行われています。ワカメは福本さんが、阿武町の日本海でおよそ20キロを収穫してきたものです。

地域の人など10人ほどが集まり、中にはワカメ干し名人だった90歳の兼田眞澄さんの姿もありました。

ワカメ干し名人 兼田眞澄さん
「一度にぱっと干した方が甘みがあっておいしい、きょうはいいですよ、天気はいいし風はあるし」

兼田さんは、14年前まで夫と一緒に伝馬船に乗ってワカメ漁に出ていましたが、夫が亡くなりワカメ漁も引退しました。ワカメ干し名人と言われた兼田さん。ワカメを触れば触るほどおいしくなるといいます。筋を取って丁寧に葉を広げることがコツだそうです。

当時、兼田さんの干すワカメは甘みがあって塩加減もちょうどよく、近所でも引っ張りだこだったそうです。今ではワカメ漁師もいなくなりその景色を見ることができなくなりました。

長男の兼田浩光さん
「中学生のころから春休みになるとワカメのお手伝いをしていて、その時の情景を伝えていけたらと思っています」

干したワカメは道の駅「阿武町」で、きざみワカメなどとして販売される予定です。