(市民)
「雨が降った場合すごく臭くなる。本当に嫌な臭いです。電柱に針のようなものをつけてもらってもカラスは来ますね」
さらに、市内でブドウ栽培に取り組む農家は…
農業被害は年間2400万円
(ブドウ農家)
「食べごろの一番おいしい時にカラスに食べられちゃう。カラスは賢いので、袋を破って食べられてしまう」
こうした農業被害は深刻で、去年1年間のカラスによる県全体での被害額は2400万円以上と言います。そこで…。
(記者)
「今、カラスの群れにドローンが近づいていきます」
岐阜市の果樹園などでは、これまでもカラスをドローンで追い回し撃退する作戦を展開。
また、岐阜市の環境政策課は市内3か所のビルの屋上に罠を仕掛け、捕獲作戦も進めてきましたが、11月から捕獲できたのはわずか40羽程度と、焼け石に水の状態です。
こうした状況を受け、害獣駆除のプロは、家庭でできる対策はなにはなくとも…。
(害獣駆除業者 オールコントロール故金正司代表)
「生ごみの処理の仕方と出し方ですね。これが大事です」
家庭ごみを出す際のネットなどは、隙間なくかけなければ、効果がないと強調します。
(市民)
「カラスもエサが欲しいんだろうけど、困りますね。めちゃくちゃにされますもん」
岐阜市長「対策進めるよう指示」
岐阜市民から悲鳴が上がる異常事態。23日、岐阜市柴崎正直市長に聞くと…。
(岐阜市・柴橋正直市長)
「多くのカラスが飛来していることは私どもも認識している。JR岐阜駅周辺は、市の玄関口として多くの人が集まる場所なので、担当部にはカラスの飛来状況の調査や、対策を進めるよう指示をした」
岐阜市の空を埋め尽くすカラス…収束はいつになるのか?ここまでの大群は史上初めてかもとの声も。市民の不安は続きます。