去年3月に営業終了した新潟市の地下街 「西堀ローサ」跡地の今後のあり方を検討する有識者会議の初会合が2日、開かれました。新潟市は解体も含めた3つの方針案を示しました。

去年3月に営業を終了した旧西堀ローサを含む西堀地下施設を視察したのは、土木や都市計画などの専門家らで構成される有識者会議のメンバーです。

地下1階と2階があり、1976年に建設されてから今年で50年。全面的な改修におよそ100億円かかると試算されていて、

老朽化により漏水している箇所も確認されました。

【新潟市 中原八一 市長】「有識者会議の皆様のご意見、ご助言をもとに、本市としての最終的な活用案を取りまとめていきたい」

視察前に行われた会議では、30年間、商業施設や駐車場としての利用を念頭に、6つのパターンを検証した収支の試算が報告されました。

すべて「赤字」の結果で、最大の赤字は地下1階、2階を全面活用した場合で、およそ72億円。最も赤字を抑えられるのは、地下2階のみを駐車場にした場合で、およそ15億円です。

この結果に対し、委員からは…
【池田千恵子 委員】「需要と供給の台数、来てくれる人が減っている中で見合っているのでしょうか」

【新潟市 担当者】「収支シミュレーションということで、今後の駐車場の需要というところまでは見ておらず、現状の西堀地下駐車場が使われていた時と同じペースで使われていた場合で、試算させていただいております」

また新潟市から今後の在り方として、3つの軸が示されました。
1つは地下空間を積極的に活用する「価値創出型」です。商業や観光機能を導入し、地上と一体となった賑わいを目指しますが、多額の投資や将来負担が課題となります。
「機能再編型」は、空間を一部縮小するなどして、歩行者の通路や防災設備などへの転用を想定。にぎわい創出を目的とせず、財政と機能のバランスを重視します。
「リスク解消型」は、解体や埋め立てなど地下空間としての利用を終了して維持管理負担を解消します。初期費用はかかりますが、将来の負担は一番小さくなります。

ただ、軸ありきの議論の進め方についても委員から指摘がありました。
【佐々木葉 会長】「この3つの軸、これも当然考えていかなければいけないことであるというのも理解するんですが、既定の議論のフレームになっているのかなというところは、ちょっと気になったところなんですけど」

一方、視察を終えた委員からは、地下空間に可能性も感じたようです。
【佐々木葉 会長】「思ってたより生きている。なんか廃墟みたいなっているのかと思ったら、そうではない。まだ、通路として使われているので何か色んな形がありそうだなと思いました」

【新潟市 小野秀之 経済部長】「あくまでも進め方の検討のための『案』として出したものですので、きょういただいた意見に沿ってできるかどうかということを検討していきたい」
目指すべき在り方は?会議は4回の予定で2回目は7月に行われる予定です。