イラン側は報復を宣言していますが、今後どのように動くでしょうか。今後の注目点を、秌場聖治・元中東支局長に聞きます。

一つは革命防衛隊が徹底抗戦するのかどうか。

革命防衛隊の司令官が今回、ハメネイ師と同時くらいに殺害されています。ただ、革命防衛隊の中に、これを機に現在のイスラム法学者による統治を廃止して、自らが権力を握りたいと考えている人たちがいるとすれば、なかばクーデターのような形で政権を取りに行く可能性もなくはないです。

ただ、革命防衛隊や警察は、今年はじめの反政府デモを弾圧して多くの市民を殺害しています。彼らが政権を握ったとして、人心がついてくるかという問題はあります。

もう一つは湾岸諸国の対応。

イランは今回、カタールやバーレーンにある米軍基地だけでなく、ドバイの高級居住エリアなどでも被害を出しています。もしこれがわざと狙ったのであれば、湾岸地域をさらに不安定化させようという意図があると見られ、不安定化を嫌う湾岸諸国を通じてアメリカにメッセージを送っているという見方もできます。

ただ被害が拡大したときに、湾岸諸国も攻撃に加わるというようなことになると、イラン対アメリカ・イスラエルと言う構図に変化が生じることになります。日本人も多く駐在・滞在している地域でもあるので、懸念されます。