震災の津波で亡くなった少女が描いた絵をもとにデザインしたハンカチの売り上げを、少女の両親が福島県いわき市に寄付しました。
寄付をしたのは、鈴木貴さんと美起子さん夫妻です。
娘の姫花さん(当時10)は、東日本大震災の津波で亡くなりました。
絵を描くのが好きで、将来はデザイナーになるのが夢だった姫花さん。
鈴木さん夫妻は、姫花さんが「違う形で生き続けられるのではないか」という思いから、姫花さんが描いた地元の「塩屋埼灯台」を描いた絵で作ったハンカチを、10年前から制作・販売しています。
ハンカチは地元の土産物店で購入することができ、これまでに1万2000枚以上が販売されました。
夫妻はハンカチの売り上げはすべて寄付していて、5回目となる今回は66万円を寄付し、これまでの寄付金の合計は311万円になりました。
鈴木貴さん「震災を伝えるツールとしてハンカチが役立ってくれればうれしいし『素敵なデザインですね』と思って買っていただけるのも親としてとてもうれしいです。実用的なハンカチとして使ってもらえればと思います。」
いわき市では、災害で被災した子どもたちや東日本大震災の義援金として役立てるとしています。

◆ハンカチは、いわき市平薄磯の「山六観光」で販売されています。(1枚税込み880円)














