かつて誤った認識のもと差別が広がったハンセン病について考えるシンポジウムが仙台で開かれました。医師を目指す高校生らが当事者の声や教訓を発表しました。
仙台第二高校2年・上松咲愛さん「ハンセン病は未知の病に対して無知であるがゆえに人々が偏見を持ち差別につながった結果です」
シンポジウムでは、高校生や大学生ら5組が発表を担当しました。

このうち医師を目指している仙台二高の生徒3人はハンセン病の療養施設を訪れるなどして取材を進め教訓を発表しました。
ハンセン病は「らい菌」が原因の感染症で手足の変形や麻痺などの症状が現れます。感染力は弱く治療も可能ですが、誤った認識のもと、1996年まで法の下で強制隔離が続きました。

生徒3人は「同じ過ちを繰り返してはならない」と呼びかけました。
仙台第二高校2年・工藤美來さん「ハンセン病の歴史を学ぶ中で強く感じたのは病気以上に無知や誤った情報が人々を強く傷つけてきた事実」
仙台第二高校2年・小野杏菜さん「ハンセン病問題を二度と繰り返さないために私が実践に移すことで周囲の行動もプラスへと変えていくこれが私の使命だと思っています」
また、すでに治療を終え青森の療養施設で生活している佐藤勝さん(77)も登壇しました。

佐藤勝さん:「一言でいえば人権をずたずたにされてきた歴史、他人事ではなく自分事として考えてもらいたい」
このシンポジウムはハンセン病への正しい理解を広めようと年に1度開催されていて今回、高校生らが発表者に選ばれました。
県内にもハンセン病の療養所があります。登米市の東北新生園です。現在も高齢となった入所者の方が療養しているということです。

ハンセン病は、1940年代に治療薬が開発されたにも関わらず強制隔離を可能とする「らい予防法」が廃止されたのはおよそ50年後の1996年でした。
現代医療の下ではほぼ発症しないとされていますが差別に苦しんできた当事者や家族が今もいることを忘れてはなりません。














