18日夜、愛媛県松山市の道後公園で木や枯れ草が焼ける火事があり、現場は一時騒然としました。

また、消火に当たった消防隊員がインタビューに応じ、延焼を食い止められた理由について話しました。

火事があったのは、国指定史跡「湯築城跡」があ松山市の道後公園で、18日午後7時ごろ、「展望台付近の林が燃えている」と、目撃した男性から消防に通報がありました。

消防車11台が出動し、火はおよそ3時間後に消し止められましたが、展望台の南西の斜面を中心に、およそ240平方メートルが焼けました。

この火事によるけが人はいませんでした。

(栃木真裕記者)
「火災のあった展望台付近では今も焦げ臭いにおいが漂っていて斜面の方を見ると、
木や地面が黒く焦げているのが分かります。」

火事の痕跡が生々しく残る現場。


一夜明け、警察や消防による調査が行われていました。

(公園の利用客)
「展望台で火災というのは、常識的に信じられない
展望台で火が燃えるということはないじゃない」

「こういう広い公園でも火事が起きるんだなと驚きました
今後同じことが起きないよう願っている」

また、公園を管理する事務所の職員は…

(湯築城資料館・田中哲也事務長)
「まず第一に大事にならなくてよかった。
特にこの史跡ということもあるし、園内は火気厳禁ということでずっと案内してきたが、こういうことが起きたので、さらにそうしたことを徹底して、皆さんに安心安全な公園ということで親しんでもらえるように努力する」


発生当時、実際に現場で消火活動にあたった消防隊を率いた人物から話を聞くことができました。

(松山東消防署・渡部和彦現場最高指揮者)
「道後温泉や商店街に次ぐ、シンボルと言いますか大事なところなので、正直焦りました。」

一方で、火が大きく燃え広がらず、1時間以内にほぼ消し止められたことについて、複数の要因が考えられると話しました。

(松山東消防署・渡部和彦現場最高指揮者)
「展望台付近というのは、山頂ですので、山頂付近ということで、これ以上、上には燃え広がらない安心感はあった」

今回の消火活動。消火栓から取った水は、2台のポンプ車を介して、繋ぎ合わせて長さ280メートルに及ぶホースで送り込んだということです。

(松山東消防署・渡部和彦現場最高指揮者)
「普段は、林野火災といえば、道なき道をホース延長して、水を出すところの足場
も悪いところというイメージがあるが、それがなかった。
(出火箇所を)上の道と下の道でうまく包囲できたというところで、延焼をいち早く食い止められた」

また、過去には道後公園で火事を想定した訓練を実施したこともあるということで、その経験も生きたと振り返りました。

警察と消防によりますと、当時、現場周辺には火の気が無かったことから、付近にいた人から話を聞くなどして詳しい出火原因を調べています。