年間の志願者数が440万人を超える「英検」。一部の問題をめぐって、「0点だった」などと採点に困惑する声が話題となっています。何があったのか、取材しました。

実用英語技能検定=「英検」。2024年度の志願者数は全体で440万人を超え、幅広い世代が受験する国内最大級の英語検定試験ですが、ネット上では…

SNSの投稿
「要約0点。 流石にありえない」
「うちの生徒さんも0点だった」

今週月曜に合否が発表された1級の一次試験について、要約問題の採点に困惑する声が。

要約問題は、英語の文章を読んで要点をまとめる記述式の問題で、準2級プラスから1級で出題されています。

塾で英語を教える一ノ瀬さんも、要約問題だけが「0点」だったといいます。

トフルゼミナール 一ノ瀬安 専任講師
「色んな試験を受けてきていますが0点を取ったのは正直初めてだったので。ちょっと厳しすぎるかなと」

問題用紙を確認してみると。

問題用紙
「90語から110語で要約しなさい」

運営する日本英語検定協会によると、2024年度までは解答欄に記入する語数を“目安”で指示していましたが、今年度からは語数の幅を“明確に”指定するように。そのため、指定の語数で解答していなかったために「0点」となった可能性があり、一ノ瀬さんも“心当たりがある”と話します。

専門家は…

関西大学外国語学部 水本篤 教授
「(指示された)語数に合わせること。それが英語力を測定してるのかというと疑問。テストの妥当性という観点から言うとかなり問題」

ただ、街の声は様々です。

「問題文に書いてあるから、受験者側が合わせるのはそれが普通なのかな」
「(採点の)基準が変わったのだったら変わったとはっきり発表があればいいなと」

英検をめぐっては、一定の級以上を持っていれば入学試験の英語を「満点」にする大学や、自前の試験を実施せずに英検で代用する大学もあり、近年、「入試の合否につながる」試験の要素が強くなっています。

日本英語検定協会はJNNの取材に対し…

日本英語検定協会
「英検は大学や高校の入試活用も進んでおり、その評価は合否に直結する公的な性格を帯びております」

そのうえで、「厳正かつ客観的な評価を行っている」とコメントしています。