証券口座の乗っ取りによる株の不正売買が全国で相次ぐ中、この不正売買による収益およそ530万円を自分の口座に振り込むなどしたとして28歳の男が警視庁に逮捕されたことが捜査関係者への取材で分かりました。

電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕されたのは、住居不定・無職の山谷健太郎容疑者(28)です。

山谷容疑者は、去年4月、自身の証券口座に入っていた株の不正取引で得られた収益およそ532万円について、振り込み依頼をする権限がないにもかかわらず、自身の銀行口座に振り込むなどした疑いがもたれています。

取り調べに対し、山谷容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているということで、得た金はギャンブルや借金の返済などに当てていたとみられています。

捜査関係者によりますと、山谷容疑者は自身の名義で新規に開設した証券口座を仲間に譲渡していて、不正アクセスで乗っ取られた別の証券口座などを利用した株価のつり上げで得られた株の売却益が山谷容疑者名義の証券口座には入っていたとみられています。

去年4月、証券取引等監視委員会から警視庁に情報提供があり、山谷容疑者の関与が浮上したということです。

不正アクセスによる証券口座の乗っ取りをめぐっては、身に覚えのない株の取引きが行われる被害が相次いでいます。

金融庁によりますと、不正な取引の件数は去年1月から今年1月までの間、1万7925件で、被害金額は7400億円を超えていて、警視庁は証券口座乗っ取りとの関係を調べています。