
現在の熊本市動植物園が開園したのは1969年(昭和44年)。開園当時は「水辺(すいへん)動物園」と呼ばれていました。映像は、それまでの動物園があった水前寺から新しい動物園への動物たちの引っ越しの様子を捉えたニュースフィルムを、4Kの高画質でデジタル化したものです。このサイトでは720Pで表示されますが、コントラストの明瞭さは感じていただけると思います。当時のニュースはこう伝えています。

「熊本市の水辺動物園が4月開園するのに伴い、今までの水前寺動物園からの“動物大移動”が今日から始まり、第一陣としてタカ、ツルなど鳥類150点が無事江津湖畔の新居に落ち着きました。

水前寺動物園には現在135種類750点の動物がいますが、動物園側では、今月1日から動物園を閉鎖して各動物の習性に応じた移動の方法を検討した結果、きょうの鳥類を手始めに今月20日までかけて全部の動物を運ぶ手筈を整えたものです。

きょうはまずオオヅルの捕獲から始まり、係員が大手を拡げて抱きかかえ、移動用の箱に押し込みます。ワシ、コンドルなどの猛禽類は意外にあっさり一網打尽となり、28種、150点がトラック2台に積み込まれました。

開園まであと24日となった水辺動物園はいま園内の道路舗装が盛んに行われていますが、30分間車にゆられて新居に到着した鳥は、怪我もなく次々に真新しい檻に入れられ、大きく羽ばたきながら江津湖畔の空に鋭い鳴き声をあげていました」

別の日に行われた哺乳類の引っ越しの様子も残されています。
「四月開園する水辺動物園への動物移動は、先の鳥類の移動に続いてきょうから水牛やニホンザルが移されるなど、本格的な移動作戦が始まりました。

きょうは、水牛3頭をはじめ、球磨郡の山中でとらえたニホンザル40匹が係員の手で次々に移動用の檻に移され、トラックで水辺動物園へ向かいました。

新居に引っ越したサル達は今までの五倍もある広々とした檻の中で楽しそうにはしゃぎまわっていました。

一方、八代市の造船所で建造された渡し船二隻と遊覧船3隻はきょう午後、水辺動物園へ運ばれてきました。長さ10mもある遊覧船は早速赤、黃、青など鮮やかな色の船体を水に映して試運転するなど、水辺動物園の開園準備も急ピッチで進められています」














