冬季五輪の「開催適地」が急減? 夏の競技を冬に移行も検討

高柳光希キャスター:
そして、雪不足で危機に直面しているのは、オコジョだけではありません。冬季オリンピックそのものが危機に瀕していると言えるかもしれません。

イギリスに拠点を置く企業によると、イタリアでは温暖化などの影響で、5年間で265か所のスキー場が閉鎖に追い込まれたといいます。

今回のミラノ・コルティナオリンピックでも、ほとんどの会場で人工雪が使われています。

このため、▼「人工降雪システム」はGPSと気象センサーで管理したり、▼高地に新しい貯水池を整備したり、▼設備の多くは再生エネルギーで稼働したりという取り組みが行われています。

そして、IOCの調査では「2040年までに冬季五輪・パラの雪上競技を開催できるのは10か国のみに限定される」という結果が出ているということです。

それを受け、▼開催時期を1月に前倒しすること、▼夏季五輪の競技を冬に移行するといった案も検討されています。

2030年にはフランスのアルプス地方、そして34年にはアメリカでの開催が決定していますから、こうした点もケアしながら、協議を続けていかなければなりません。

井上キャスター:
10か国のみに限定されるとしたら、北欧の一つのエリアで繰り返し開催するということが起こるかもしれません。

会社経営者・投資家 池澤摩耶さん:
ついメダルの数ばかりに注目してしまいますが、こうしたことから地球温暖化など、見えてくる問題がたくさんあります。

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<プロフィール>
仁熊邦貴
JNNパリ支局長 2025年14か国で取材
新ローマ教皇選挙や欧州のクマ事情など

池澤摩耶さん
会社経営者・投資家
元外資系投資銀行のトレーダー 2児の母
著書に「子どもを人生ゲームの勝者にする最強マネー教育」など