国道8号と国道17号で55キロにわたって断続的に発生した立ち往生。柏崎市の国道8号ではおよそ38時間通行止めが続きました。

国道に車が集まった要因の一つと考えられるのが高速道路の通行止めです。


【新潟大学災害・復興科学研究所河島克久教授】
「高速道路を通行止めにした後、国道8号にいっぱい車が入ってくるのは目に見えているわけで、国道8号も早めに通行止めにして…」


NEXCO東日本は、18日の夕方に北陸道の柿崎インターから中之島見附インターの上下線を通行止めとしました。NEXCO東日本によりますと、通行止めの直接の原因は事故でした。


【国土交通省北陸地方整備局】
「高速道路の通行止めとなった段階に関しては、除雪としては対応可能な状況であり、国道上では滞留も発生していなかったという状況もあって、国道を通行止めにはしていなかった」


その後、19日の午後3時半過ぎに国交省は国道8号を通行止めにしますが、それまでに大量の車両が国道8号に入り、すでに滞留が発生していました。

今後の大雪に備え、国交省とNEXCO東日本は「情報連絡本部」を設置し、さらなる連携の強化を図るとしています。

【NEXCO東日本新潟支社事業統括課 佐藤健俊課長】
「情報を密に共有して、災害物資の派遣や除雪車両の緊急通行は通行止めをしていても通行させるような対応をとっている」


また除雪車両を増やし、引き続き24時間体制で警戒にあたるということで、NEXCO東日本は22日の時点で通行止めを決めている区間はないとしています。

一方で国交省は、新潟県内の国道と管理する高速道路の12区間で予防的に通行止めを行う可能性があると発表しました。立ち往生が発生した国道8号や17号を始め、49号と7号などの12区間です。


国交省では、25日ごろにかけては不要不急の外出は控えるとともに、道路を利用する場合には、大型車はチェーンを装着し、運送日の調整などを行うよう呼び掛けています。

また除雪車は緊急車両の一部だとして、ドライバーに対して除雪車の作業への協力も求めました。