福島県郡山市で21日から始まった、謎のアーティスト・バンクシーの展示会について、安部遼アナウンサーが会場から中継でお伝えします。

【中継】
バンダナで顔を隠した男性が、紛争地帯で何かを投げようとする仕草。手には「火炎瓶」ではなく、「花束」が。

「暴力」ではなく、「愛」を投げて戦えという、意味が込められているそうです。



郡山市のビッグパレットふくしまで始まった版画展には、現代アートで最も有名な1人で、存在自体が謎に包まれているアーティスト、バンクシーの作品が並んでいます。

会場では、バンクシーの初期の作品と同じ手法、シルクスクリーンという技法で作られた版画およそ40点が展示・販売されています。



これらはバンクシー本人から複製を許可されたイギリスの「West Country Prince」が制作しています。

各デザインは世界で500枚限定で作られていて、およそ1割が日本に輸入され、このように並んでいるんです。



裏面には、すべて本物であることを証明するロゴが入っているほか、1枚ずつシリアルナンバーが記されていて、500枚中の何番目に作られたかが示されているんです。



バンクシーの作品は、オークションにかけられるとかなり高値で落札されるケースが多いんですね。

こちらの作品のオリジナルは、イギリスのオークションで、25億円以上で落札されました。バンクシーはその全額を医療機関に寄付しています。



版画の制作は、一般の人も購入できるようにというバンクシーの願いも込められていて、この会場にあるものは20万円前後で買うことができます。

「バンクシー版画展」は入場無料で12月26日まで、郡山市のビッグパレットふくしまで開かれています。「テレビを見た」と言えば先着500人にポストカードがプレゼントされるということです。