東日本の太平洋側と西日本で“30年に一度”と言われるほど雨の少ない天気が続く中、深刻化しているのが“水不足”です。こうした事態に節水を呼びかける自治体が相次いでいます。

きょうも真冬の厳しい寒さとなった東京ですが、最近めっきり遭わなくなったのは「雨」です。

気象庁 異常気象情報センター 及川義教 所長
「30年に一度程度の顕著な少雨になっている」

ここ1か月の降水量を見てみると、太平洋側はカラカラの天気が続いているのがわかります。記録的な少雨の影響で、水道水を供給するためのダムは…

記者
「ダムの水が減り、普段は見えない陸地が見えています」

東京・奥多摩町にある小河内ダム。40日分の水道水を貯めることができる“東京のみずがめ”が水不足の危機に陥っているのです。

東京都水道局 田崎拓也さん
「貯水率は45.3%ということで、平年の6割を切っているような状況。水位も20m以上、平年より下がっている」

こちらは3年前の小河内ダムの様子ですが、きょうの映像を見てみると、大幅に水位が下がっているのがわかります。貯水量が平成以降の最低値を下回る事態に、東京都は都民に対し「節水」を呼びかけています。

小池百合子 東京都知事
「都民の皆様方には、水を大切にお使い頂くような協力をお願いする」

四国地方の高知市でも節水が呼びかけられています。

大渡ダム管理所 伊藤道啓 専門官
「のり枠ブロックがあるんですけれども、普段は色が変わっているところぐらいまで水があります」

高知市などに水を供給する大渡ダムは、あと数日ほどで貯水率がゼロ%になる危機的状況に。

大渡ダム管理所 伊藤道啓 専門官
「もうほぼ最悪の状況なので」

一方、茨城県水戸市では、“違った形”で影響が出始めています。こちらの水道水、見た目は普通ですが飲んでみると…

記者
「かすかに土のような味がします」

水戸市にはきょうまでに「水道水からカビや土の臭いがする」などの問い合わせが40件ほど届いているということですが、原因は“長く雨が降っていないこと”だといいます。

水戸市水道局
「河川の水位が低下してくると、植物プランクトンの一種が川底に発生し、カビ臭物質を放出するようになります」

水道水はそのまま飲んでも人体に影響はないということですが、まとまった雨が降るまでは、臭いを完全に消すことはできないということです。

気象庁によりますと、今後1か月程度は、まとまった雨が降らないということで、生活への影響はしばらく続きそうです。