インドで感染が確認された「ニパウイルス感染症」。
国外での感染はまだ報告されていないものの、アジア各国でウイルスの流行に警戒感が高まっています。
一体どんな感染症なのでしょうか?専門医に聞きます。

高い致死率「ニパウイルス」

ニパウイルスは、1998年~1999年にマレーシアで初めて発生が確認され、2001年以降、バングラデシュやインドでほぼ毎年感染の報告がされています。
日本国内では感染の報告はありません。

WHOの推定では、発症時の致死率は40~75%(※医療体制などで変動)で、現在有効な治療法やワクチンは確立されていません。
WHOはニパウイルスを新型コロナウイルスなどとともに「優先度の高い病原体」に指定しています。
4日から14日ほど潜伏期間があり、発症すると発熱・頭痛・嘔吐・筋肉痛などの症状が出ます。
意識障害など重症化すると、急性脳炎に至る場合があります。

恵俊彰:
怖いのはこの致死率ですね。

埼玉医科大学 岡 秀昭教授:
そうですね。ただ注意が必要で、おそらく「不顕性感染」という、症状が出ていない患者は調べられていないので、分母が変わる恐れがあります。相当ひどい脳炎を起こした人の死亡率ではないかと思います。

インドで感染確認

インドで、「ニパウイルス」のヒトへの感染が確認されました。
現地メディアによると、2025年12月以降、インド東部の都市コルカタ市内の病院で、看護師2人がニパウイルスに感染し、このうち一人は重篤な状態だということです。
インド保健省は「感染経路についてははっきりとはしておらず、状況を注視している」としています。