■大阪マラソン2026(22日、大阪府庁前スタート~大阪城公園内フィニッシュ、42.195km)

大阪マラソンが22日に行われて、平林清澄(23、ロジスティード)が日本選手トップ、2時間6分14秒で5位となった。37kmまで初マラソンの吉田響(23、サンベルクス)が逃げたが、平林は冷静なレース運びを見せて逆転した。アジア大会代表に大きく前進、そして、ロサンゼルス2028オリンピック競技大会の日本代表選考レース(MGC)の出場も手にした。

32年ぶりの日本開催となる愛知・名古屋2026アジア競技大会とロサンゼルス2028オリンピック競技大会の日本代表選考レース(MGC)の出場もかかる大会となる。注目は24年に2時間6分18秒の当時、初マラソン日本最高記録で優勝した平林、1月のニューイヤー駅伝では2区で22人抜きを果たし、初マラソンとなる吉田、21年東京五輪10000m代表の相澤晃(28、旭化成)が去年9月のベルリンマラソン以来、国内初マラソンに挑戦、城西大時代に箱根駅伝5区を出場し、“山の妖精”と呼ばれた山本唯翔(24、SUBARU)も初マラソンとなる。

レース当日、吉田は「日本新記録を目標にしているので、そこと優勝を目標にしたい」と話し、「気温も温かくて、かなり風も抑え気味になりそうなので、僕含めみんな走りやすい天候だと思うので、みんな良いタイムが出ると思います」と話していた。

気温は11.3℃、湿度は59%と暖かいコンディション、気温も徐々に高くなる予報も出ている。暑さとの戦いともなるこのレース。最初の1kmは2分55秒とやや早いペースとなった。先頭集団には西山雄介(31、トヨタ自動車)、細谷恭平(30、黒崎播磨)とマラソンベテラン勢が引っ張り、吉田、平林は中団、高山豪起(国学院大)は先輩・平林の横でレースを進めていった。

5kmで吉田が周りを確認しながら前に出てきた。体中にシールを貼っている吉田は「力んでしまうとグッと口元を噛み締めてしまったり、顔とかがこわばってくるとそこから影響して、背中が張るとそこから足にきてどんどん引っ張られてしまうので、そういうのを防ぐために貼っています」とコメントしていた。最初のスペシャルドリンクは取れず、初めてのマラソンでの給水に失敗した。

8km付近でこれまで我慢していた吉田がペースメーカーより前に出て、レースを引っ張り始めて、9km付近では「あーーー」と大きな声を出した。2度目のスペシャルドリンクも自分のボトルが見つけられずに取れなかった。

12km付近で気温は12℃まで上がると、吉田のペースも上がり、沿道の声援にも手を上げて応える余裕も見られ、さらにここまでの給水では紙コップを取り、飲み終わりではしっかりゴミ箱に捨てる姿も見られた。

15kmでも吉田の独走は変わらず、第2集団とは17秒差、3度目のスペシャルドリンクも自分のボトルを探す仕草を見せたが見つからず、またも取れなかった。それでも、16kmでまたもペースが上がり、後続とは22秒差となった。気温も14.1℃と徐々に上がってきた。

20kmの通過は吉田が58分台のペース、そして、4度目の挑戦でようやくスペシャルドリンクを取れた。中間点は1時間01分54秒と日本新記録を更新するペース、25kmのスペシャルドリンクは取りに行ったが、指にかからずに失敗。給水はスペシャルドリンクは5回あって、1回しか取れていない。

ペースメーカーが外れる30km、単独走となっている吉田は1時間28分07秒と日本記録を上回るペース、6度目のスペシャルドリンクはしっかり取った。第2集団は吉田と1分1秒の差、海外招待選手のI.ハッサン(29、ジブチ)が追い始めると、平林も反応し、集団から抜け出した。

吉田は31kmからの1kmは3分6秒とペースダウン、徐々に平林とハッサンが迫っていった。平林は34km付近で沿道の声援に手を挙げて応える余裕、トップの吉田とは40秒差に詰め寄った。35kmでは吉田との差は29秒とあっという間に縮まった。35kmからの1kmは3分11秒とペースが落ち、平林との差は19秒となった。

37kmで吉田はハッサン、平林に抜かれて付いていくことが出来なかった。平林は冷静なレース展開、最後は山下一貴(三菱重工)に迫られたが、日本選手トップの5位、2時間6分14秒、MGC出場権を獲得した。

【大阪マラソン 結果】
優勝:I.ハッサン 2時間05分20秒
2位:Y.アダン  2時間05分33秒
3位:E.タヌイ  2時間05分55秒
4位:B.トゥニョ 2時間06分10秒
5位:平林清澄  2時間06分14秒 MGC出場権獲得
6位:山下一貴  2時間06分18秒 MGC出場権獲得
7位:竹井祐貴  2時間06分24秒 MGC出場権獲得
8位:浦野雄平  2時間06分41秒 MGC出場権獲得
9位:細谷恭平  2時間06分44秒
10位:合田椋   2時間06分51秒 MGC出場権獲得