元自衛官の五ノ井里奈さんが自衛隊で性被害を受けたとして、元隊員と国に賠償を求めた裁判で、きょう、全員と和解したことを明らかにしました。五ノ井さんは、これは終わりではなく、「人生を歩き出すためのスタート」と話しています。
元自衛官 五ノ井里奈さん
「自分の人生を自分の足で歩き出すためのスタートだと思っています」
きょう会見を開いた、元自衛官の五ノ井里奈さん。
「私は夢を持って陸上自衛隊に入隊したので」
2021年、宿舎で男性隊員3人に押し倒され、腰を押しつけられるなどの性被害に遭ったと実名で告発しました。
小学生の時、東日本大震災の避難生活で見た女性自衛官の姿に憧れ、自衛隊を目指した五ノ井さん。
元自衛官 五ノ井里奈さん
「かっこいいなと思いましたし、私もこういうところで働きたい、人のために生きたいなと思うようになりました」
被害を受けてからも自衛隊への思いは変わらないといいます。
元自衛官 五ノ井里奈さん
「本当にいい環境になってほしい、素晴らしい職業なので。同じように声をあげた人が、しっかり守られるような環境になってほしい」
刑事裁判をめぐっては、元隊員3人の有罪判決が確定し、民事裁判では、この3人を含む5人のうち4人とは既に和解。残る1人とも、きょう和解が成立しました。
元自衛官 五ノ井里奈さん
「長くて重くて、それでも立ち止まることができない時間でした。それでも私は声をあげたことを後悔していません」
被害からおよそ4年半の時間を「人生を見つめなおした時間だった」と振り返った五ノ井さん。
元自衛官 五ノ井里奈さん
「これは終わりではありません。声をあげても、その声が消されてしまう社会ではまだあると思う。声をひろって、社会がもっといいようになってほしい」
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