アメリカのトランプ大統領はカナダのカーニー首相に対し、自身が主導する「平和評議会」への参加の呼びかけを取り消すと表明しました。国際協調に背を向けるアメリカを批判したと受け取られたカーニー氏の演説に反発したものとみられます。

アメリカのトランプ大統領は22日、SNSに投稿し、自身が設立した世界の紛争解決などについて取り組む機関「平和評議会」が、カナダのカーニー首相への参加の呼びかけを取り消すと表明しました。

カーニー氏は20日、ダボス会議での演説で、法に基づく国際秩序について「もう機能しない」などと指摘。トランプ氏やアメリカの名指しは避けたものの、国際協調に背を向けるトランプ政権の姿勢を批判したものと受け取られていて、トランプ氏は演説に反発して今回の投稿を行ったものとみられます。

トランプ氏は、21日の自身の演説の際にも「カナダはアメリカのおかげで生きている。マーク、次に発言するときはそのことを思い出してくれ」と発言し、圧力をかけていました。

一方、カーニー首相は22日、トランプ氏の演説での発言を受けて、次のように語りました。

カナダ カーニー首相
「カナダが存続しているのはアメリカのおかげではない。カナダが繁栄するのは私たちがカナダ人だからだ」

カーニー氏は、カナダとアメリカは経済や安全保障の面で類まれな関係を構築してきたとしつつも、「ここは我々の国で、選択権はカナダ人にある」と強調。さらに、「ポピュリズムや民族主義が台頭する今の時代にあって、カナダは多様性こそが強さであり、弱さではないと示すことができる」と主張しました。