福島市で起きた97歳の高齢ドライバーによる暴走死亡事故。3年前に、東京・池袋で起きた暴走事故の遺族が、TUFの取材に対し「事故根絶への思い」を語りました。
2022年11月19日、福島市で97歳の男が運転する車が、歩道上をおよそ140メートル暴走し、6人が死傷しました。
この暴走事故で、3年前に東京・池袋で11人が死傷した暴走事故を思い出した方も少なくないのではないでしょうか。TUFでは、遺族の男性に交通事故遺族が抱える思いを聞きました。
松永拓也さん「これだけいっぱいいろんな思い出があるから、伝えきることができない」

松永拓也さん・36歳。
眺める画面に映るのは、およそ3年半前に亡くなった最愛の妻と娘です。

2019年4月、東京・池袋で乗用車が暴走し、11人が死傷する事故が発生。

この事故で松永さんは、妻の真菜(まな)さん(当時31)と長女の莉子(りこ)ちゃん(当時3)を亡くしました。

車を運転していたのは、当時87歳の飯塚幸三元通産省工業技術院院長。
飯塚元院長は去年、禁固5年の実刑判決を言い渡されました。

松永さん「最近ダンスをできるようになったよと言って、お父さんに見せてあげてと真菜が歌ってる」

幸せな家庭に訪れた突然の事故。
事故後、松永さんは、暗闇の中にいました。
