「実はあなたには兄がいます」小学生時代のある日、両親にこう告げられた旧統一教会元2世信者が証言しました。「両親は神様の使命と思い養子縁組をした」。養子縁組めぐる厚労省の再質問への回答期限を迎え、教団側は…。
■「神様の使命で…」信仰心から両親が兄を養子に
旧統一教会信者の両親の間に産まれた元2世信者の女性。

旧統一教会元2世信者(30代)
「私が生まれたときに、統一教会の儀式で、奉献式というのをやっていて、(写真を指さし)こちらが父で、母で、これが生まれたばかりの私です」

その両親から、小学生の時に告げられたのが…。

元2世信者
「小学生のころに両親から、『実はあなたには兄がいます』という話をされました」
信者間で745人の養子縁組が行われたという旧統一教会。

女性によると、兄を妊娠中だった母親を含む、複数の妊婦とその夫が教会に呼ばれ、「恵まれない家庭に養子を出してほしい」と告げられたといいます。
信者向けの冊子では、妊娠前あるいは出産前に、養子縁組の約束をすることが好ましいなどと推奨しています。

元2世信者
「すごい葛藤があって、苦しいなんてものじゃないぐらいの気持ちを抱えながら、(兄を)養子に出したと(両親から)聞いています。神様から受けた使命、タイミングと思ってやったと」

厚労省は2022年11月22日、養子縁組に関する1回目の質問書を送付。
12月5日に回答がありましたが、さらに精査が必要として12月9日に再質問し、19日に回答が到着したということです。
厚労省は、許可を受けずにあっせんをしていた場合は、法律に違反する可能性があるとしています。
教団側は取材に対し…。

「適切に回答し、16日金曜日に郵送いたしました。養子縁組に関するあっせん等の行為は一切行っておりません」
山本恵里伽キャスター
「教団は養子縁組のあっせんはしていないと主張していますが、それについてはどう思いますか?」

元2世信者
「していないはずがないですよね。信仰心で(養子縁組を)やったというのは、はっきり聞いてるので、私の両親が妊娠中に勝手に養子縁組をしようと思ったわけではないので」














