富山湾の冬の王者、「寒ブリ」が不漁に見舞われています。一方、山口県では豊漁に。いったい何が起こっているのでしょうか?
「復興の能登寒ブリや!日本一や!」
北陸の冬の味覚「寒ブリ」。富山県では去年11月、富山湾の冬の王者「ひみ寒ぶり」の認定基準を「7キロ以上」から「8キロ以上」へ変更するなど、ブランド力を強化し、ブリの豊漁を心待ちにしていたのですが、先月までに氷見漁港で水揚げされたブリは、85トンと例年の4割ほどにとどまっていて、けさの水揚げは0匹…。
本格的なシーズンの到来を告げる「ひみ寒ぶり宣言」はいまだ出されておらず、氷見漁協によると、今シーズンは宣言が出ない見通しだということです。
これに頭を抱えるのが、富山湾の寒ブリを扱う飲食店です。東京・日本橋にあるレストランでは現在、ブリしゃぶなどが楽しめる人気の“鰤づくしコース”を一旦中止に。
日本橋とやま館 田﨑博勝 統括館長
「非常に困っていまして、ブリが入ってこないと料理が出せないから(コースの)予約を受けられない。全て全面ストップさせて頂きました」
仕入れがあった際には、単品で提供することもあるそうですが、仕入れ価格も高騰しているそうで、通常の3倍から5倍になるとのこと。
北陸で続く深刻なブリの不漁。一方で、今、ブリの豊漁にわいているのが山口県萩市です。
山口県漁協はぎ統括支店 長岡利憲 運営委員長
「4日間で4900万円ぐらいの水揚げ」
例年、この時期に水揚げされるブリは10~30匹程度ですが、今月13日から網に入り始めたブリ。きのうまでになんと7600匹が水揚げされたんです。
「これで17キロあります」
脂がたっぷりのった萩産のブリは近くの道の駅でも購入できるそうで、きょうも朝から多くのお客さんが巨大な切り身を購入していました。
三共鮮魚 吉光敬典さん
「いま美味しい、いま食べてほしい。あれだけ数があがると活気は出ますよね。一週間、高値安定で相場は続いています」
なぜ、山口県でブリが豊漁なのか…
水産研究・教育機構 倉島陽 主任研究員
「10キロ以上のものが山口で獲れているとのことで、通常通り考えると(富山の)寒ブリとして下りてきたブリではないかと推察はする」
日本海側を南下するブリはこの時期、水温が14℃~17℃で格好の漁場になる富山湾に入るのですが、高水温のため通り過ぎたのではと専門家は言います。
水産研究・教育機構 倉島陽 主任研究員
「今年、富山湾の水温が高い状態が続いていて、その影響でブリが富山湾に入っていない。寒ブリの最前線、すでに山口まで達しているのでは」
富山の冬の王者・寒ブリは今後どうなるのでしょうか。
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