ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まってからまもなく10カ月です。緊迫した状況が続く中、学びを続けたいとウクライナから避難してきた高校生を、岡山市の高校が受け入れることが決まりました。

(ジグノフ・イェホールさん)
「初めて挑戦しました。面白いです」

ウクライナから単身で避難してきたジグノフ・イェホールさんです。16日岡山に到着し、これから学芸館高校で日本語を中心に勉強します。きょう(19日)は清秀中学校の生徒と一緒に日本の正月について学んだあと、しめ縄作りを体験しました。

(ジグノフ・イェホールさん)
「楽しいです。しめ縄の匂い好きです」

軍事侵攻から約10カ月、イェホールさんは教育が十分に受けられないことから、自らインターネットで避難できる日本の高校を探し、学芸館高校にメールを送りました。日本に興味がありウクライナでも日本語を勉強していたイェホールさん。しかし、軍事侵攻の影響で日本語学習の中断を余儀なくされていました。

(ジグノフ・イェホールさん)
「多くの人が学校に行けず、戦争は命を奪うだけでなくて知能も奪っています。自分の国の自由が失われることが不安です」

(岡山学芸館高校国際教育センター 森真裕美所長)
「平和な国でゆっくり安心して過ごしてもらいたいというのはあります。両国の架け橋となるような平和な国をつくっていけるように活動等をしていっていただけるようになれば嬉しいかなと」

イェホールさんは、学芸館高校を卒業することも視野に入れていて、高校側は、学費の免除やホームステイ先の確保など、サポートを行う方針です。