夫婦の神様に扮した子供たちが家々をまわり、今年1年の厄を払う、石川県輪島市の伝統神事「面様年頭」が14日、行われました。

木彫りの男面と女面をつけ地元の子どもたちが家々をまわる「面様年頭」は、石川県輪島市の輪島崎町に400年以上前から伝わる厄除け神事です。

夫婦の神様「面様」に扮した子どもたちは、玄関先でサカキの小枝を叩き面様年頭と唱えます。面様が家の主に迎えられ神棚がある部屋に通されると、年賀の挨拶を受けます。

2018年にユネスコの無形文化遺産にも登録された面様年頭は、能登半島地震の前には100軒以上の家々をまわっていましたが、今年は20軒余りにとどまっています。

地元の人は「地震前、コロナ前の生活に戻って欲しい」「家もないし、今年はそれ以上に回復して欲しいです。やっぱり寂しいですよ、周りに家がなければ」と震災後のさみしさをにじませました。

輪島前神社の大竹斎子さんは「今年も出来て良かった。子どもたちが回ると村中が元気になるので、とても良いなと思う。大事な大事な山から幸せを運んでくる夫婦の神様」と語りました。

「めんさまー、めんさまー」。能登半島地震から2年、公費解体が進んだ港町の復興を願って、面様の声が今年もまちなかに響きわたりました。