アメリカの軍事作戦により拘束された、ベネズエラのマドゥロ大統領。10年余りの独裁政権下での苦しみは、実際どんなものだったのか。祖国から逃れた女性たちが、涙ながらに語ってくれました。
ベネズエラと国境を接するコロンビアのククタ。
「コーヒーはいかが?」
コーヒーを販売しているのは、ベネズエラ移民のヴァルガスさんです。1杯40円のコーヒーは少し甘い味で、バスの運転手らに愛されています。
ヴァルガスさん
「水筒11本、全部売るわ。11本売って、そしたら家に帰る」
ヴァルガスさんは、娘2人とともに暮らしています。祖国を離れたのは、8年前でした。
ヴァルガスさん
「生まれたばかりの幼児もいましたが、ミルクもおむつも見つからなかった。とにかく、経済状況が悲惨だったんです」
ベネズエラでは、マドゥロ大統領が就任した2013年から国の屋台骨を支える原油の価格下落などで経済危機に。生活苦や政治的な弾圧などで、およそ800万人が国を去ったと見られています。隣国のコロンビアには、およそ200万人が逃れ、苦しみながらも生活を築いています。
ヴァルガスさん
「医療面でも大変でした。ベネズエラ人なので、こちら(コロンビア)では診てもらえませんでした」
この町で、こうしたベネズエラの女性たちを助ける組織を運営しているガルセスさん。ベネズエラ出身で、医療などで自らが困ったことから活動を始めました。
この女性は3年前にやってきて、就労の申請など、ここで暮らすための方法を教わっています。彼女が祖国を出た理由は…
ベネズエラ出身の女性
「私は独裁政権の中で育ちました。家族は、かけがえのないものです。政治的理由や厳しい経済状況で、クリスマスに家族で集まるも、そのほか多くのことが叶いませんでした」
多くの女性が自由を奪われ、貧困に苦しんだと、祖国での暮らしを語ります。
今回、マドゥロ大統領が拘束されたことを受け、同じように母国でつらい生活をしたというガルセスさんは、ある決意をしました。
女性たちを支援する ガルセスさん
「1、2年後、ベネズエラに戻りますよ。ベネズエラに戻って、素敵な国をつくりますよ」
苦しんだ過去を乗り越え、母国に新たな希望をもたらそうと懸命に生きています。
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