特殊詐欺や人身売買などに関与したアジア最大級の国際犯罪組織と指摘されているカンボジアの中国系企業「プリンス・グループ」のトップがカンボジアで拘束され、中国に移送されました。

カンボジア政府は7日、カンボジア最大級の複合企業、プリンス・ホールディング・グループの創業者で、中国・福建省出身のチェン・ジー会長を6日に拘束したと発表しました。

この摘発は中国当局からの要請を受けて実施されたもので、チェン会長のカンボジア国籍を取り消し、中国に引き渡したとしています。

チェン会長は、カンボジアを中心に世界各地で不動産開発や金融、カジノ経営など幅広いビジネスを展開。フン・セン前首相の私設顧問を務めるなど、カンボジアの政財界に大きな影響力を持っていました。

しかし、プリンス・グループはその裏で、大規模な特殊詐欺や資金洗浄、人身売買に関与したアジア最大級の犯罪組織と指摘され、アメリカ・イギリス両政府が去年、経済制裁に乗り出したほか、シンガポールや韓国なども資産を凍結していました。

また、チェン会長は2022年、東京にも会社を設立し、港区に住居として物件を持っていたことが分かっています。

カンボジアでは近年、中国系の犯罪組織が運営する特殊詐欺拠点が急増し、深刻な国際問題となっていて、チェン会長はこうした国際犯罪の黒幕ともいわれています。