中国“レアアース”輸出規制か

日本に対して見せるのは別の顔。中国は経済的な圧力を強めています。

中国外務省 毛寧報道官
「国家の安全と利益を守り拡散防止などの国際義務の履行のため、中国が法に則り措置を講じることは完全に正当で合理的かつ合法だ」

中国側が「正当だ」と訴えたのは、日本への新たな規制として打ち出した、軍事転用可能な品目の輸出禁止措置です。

対象となる具体的な品目は分かっていませんが、中国国営メディアはこう報じています。

中国国営メディア「チャイナ・デイリー」(関係者の話として)
「レアアース関連品目の輸出許可の審査を厳格化することを検討している」

中国が世界生産の7割を握るレアアース。電気自動車やスマートフォンなど、幅広いハイテク製品に使用されています。

7日に行われた日中の経済団体による新年会。中国の駐日大使は異例の欠席となりました。出席した日本企業のトップは…

ニトリ 似鳥昭雄会長
「冷蔵庫、テレビや洗濯機、その他の小物家電にも、みんなレアアースが入っていますから、ものすごく心配してます」

レアアースをめぐっては、2010年、尖閣諸島沖で起きた中国の漁船と日本の巡視船の衝突を機に中国が輸出を停止。日本の産業界は大きな打撃を受けました。

輸出規制の影響について専門家は、工業製品が値上がりする可能性を指摘します。

地経学研究所 鈴木一人所長
「中国のものは他の国から輸入するレアアースに比べて5分の1ぐらいの値段。他国から買って生産を継続できる状況であるというのはまだ救いがある。ただ当然ながら価格が高いので、どうしても最終製品の値段に跳ね返っていく」

日本政府はどう対応するのか…

木原稔官房長官
「我が国のみをターゲットにした今般の措置というものは、国際的な慣行と大きく異なり、決して許容できず極めて遺憾であります」

木原官房長官は、中国側に対し「措置の撤回を求めた」と説明しています。