12月31日午後、静岡県熱海市でツキノワグマ1頭が捕獲され、殺処分されました。熱海市は周辺地域の住民に注意を呼びかけています。

熱海市によりますと、12月31日午後4時20分ごろ、鷹ノ巣山の山麓で、狩猟者が仕掛けていた鹿やイノシシ用の罠にツキノワグマがかかっているのを三島市の猟友会の職員が発見し、静岡県と熱海市に連絡したということです。

ツキノワグマが発見された場所は、県道熱海函南線の相ノ原トンネルと鷹ノ巣山トンネルの間にある車両待避所から、山奥に入ったおよそ100メートルあたりで、クマは県から有害鳥獣捕獲の許可を受けたうえで殺処分されました。

捕獲されたのはオスのツキノワグマで、体長120センチ、体高60センチ、体重約80キロで、専門家によりますと若いオスの個体とみられ、周辺に複数のクマが生息している可能性は低いということです。

熱海市は、市の公式SNSなどを通じて、山林周辺に住む人や通行する人に対し、注意を呼びかけています。