新潟県は十日町市の割烹の弁当を食べた5人の便からカンピロバクターが検出されたと発表しました。下痢や発熱などの症状を訴えた患者が合わせて9人いて、十日町保健所が割烹に2日間の業務停止処分を下しています。
県によりますと、26日午前11時ごろ十日町保健所管内の医療機関から保健所に「胃腸炎の症状がある4人が市内の同じ飲食店で会食をしていることが分かり、食中毒の疑いがある」という連絡がありました。
十日町保健所が調査した結果、12月21日に「割烹どばし」の弁当を食べた合わせて20人のうち、9人が12月23日午前1時から下痢、発熱、腹痛などの症状を引き起こし、患者5人の便からカンピロバクターが検出されたということです。患者は20代~50代の男女9人で全員快方に向かっているということです。
十日町保健所は割烹どばしに対し、12月31日~1月1日の業務停止処分を下し、調理施設の清掃や洗浄消毒を指示し、調理従事者に対し衛生教育を実施する予定としています。
【カンピロバクターとは】
ニワトリや豚、牛、野鳥、野生動物などが保菌している場合があり、加熱不十分な食肉や食肉の調理・製造過程などで二次汚染を受けた食品や、井戸水などの消毒されていない水が原因となりやすいとされています。食べてから発症するまで2日から5日かかり、発熱や腹痛、下痢などの症状が出て、多くの患者は1週間で治癒しますが、高齢者などは重症化する恐れもあります。
予防方法として、肉は中心部まで十分に加熱してから食べることや、調理器具は十分洗浄し、熱湯か塩素系消毒剤などで消毒すること、肉を扱うはしやトングと食べるはしを使い分けることなどが挙げられています。
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