落語家の昔昔亭桃太郎(せきせきてい ももたろう)さんが、28日午後12時30分『敗血症』のため、板橋区の帝京大学付属病院にて死去したことを落語芸術協会が31日に発表しました。

昔昔亭桃太郎さん 『落語芸術協会』公式サイトより



落語芸術協会の公式サイトには、【訃報】昔昔亭桃太郎と記載され、「令和7年12月28日(日)午後12時30分、当協会所属の昔昔亭桃太郎(本名:柳澤 尚心 やなぎさわ たかみ)が敗血症のため、板橋区の帝京大学付属病院にて逝去しました。享年81」と公表されています。

サイトでは、昔昔亭桃太郎さんについて、「落語芸術協会を牽引し続けたレジェンドが旅立ちました。『結婚相談所』『裕次郎物語』『金満家族』など独自の視点や感性で描かれた新作落語を数多く生み出し、朴訥とした語り口と共に唯一無二の世界観を作り上げた新作落語の名手でした」と、功績を偲びました。

続けて、「“寄席の爆笑王”と呼ぶにふさわしく、高座に上がった瞬間に客席の空気を変えてしまうほどのキャラクター性、独特のマイペース感に愛嬌が同居した存在感はひときわ異彩を放ち、常に観客を笑いの渦に引き込みました」と、芸風を称え、「ネタを作ってしまうほどの裕次郎好き、巨人ファンとしての野球ネタ、ビートルズ好きとしての音楽談義、湯飲み茶碗を使った独特のギャグ、『ルイジアナ・ママ』を歌い他出演者を巻き込んでツイストを踊らせる余興など、その魅力は尽きることなく広く愛された師匠でした」と、故人を偲びました。

昔昔亭桃太郎さん 『落語芸術協会』公式サイトより



また、「来春の六番弟子・昔昔亭喜太郎の真打昇進を楽しみにしていた中、この度の急逝が悔やまれてなりません。」と別れを惜しみ、「最後の高座は令和7年12月13日長野市内での落語会で、演目は『カラオケ病院』でした」と伝えています。
葬儀は、近親者にて執り行われたということです。

昔昔亭 桃太郎さんは、2026年1月23日都内で開催される『昔昔亭の会』に出演する予定でした。


<昔昔亭 桃太郎さん プロフィール ※落語芸術協会公式サイトより>
芸名:昔昔亭 桃太郎(せきせきてい ももたろう)
本名:柳澤 尚心(やなぎさわ たかみ)
出身地:長野県小諸市
芸種:落語
階級:真打
出囃子:旧桃太郎の唄

【略歴】
1945年(昭和20)5月20日生まれ(出身地 長野県小諸市)
1966年(昭和41)6月 春風亭柳昇に入門 昇太となる
1969年(昭和44)4月 二ツ目昇進 春風亭笑橋となる
1980年(昭和55)10月 真打昇進 昔昔亭桃太郎となる
1995年(平成7)~2011年(平成23年) 社団法人落語芸術協会 理事

【著書】
CDキングレコード「裕次郎物語」「ぜんざい公社」好評発売中

【得意ネタ】
裕次郎物語、歌謡曲斬る、ぜんざい公社、結婚相談所、御見合中、金満家族、受験家族、世界を斬る、高校番長物語

【趣味】
一人旅、喫茶店めぐり、ビートルズ、活字中毒、裕次郎

<コメント>
芸人になった以上、ビートルズ、プレスリー、裕次郎にならなければ駄目だと思う。私にとっては叶わぬ夢でした。これからは地道にコツコツと落語をやっていきます。ポールマッカトニーのライブはすごかったねー。

【担当:芸能情報ステーション】