軍事クーデターからまもなく5年が経つミャンマーで、きょう、軍政が主導する総選挙の投票が始まりました。

ミャンマーの最大都市ヤンゴンでは、けさから市民が投票所を訪れ、一票を投じています。

記者
「投票は新たに電子システムが導入され、軍は自由で公正な選挙だと強調していますが、実際には軍に近い政党しか選択できない仕組みになっていて、白票を投じさせないためとみられます」

2021年のクーデター以降、初めての総選挙となりますが、登録されているのは軍寄りの政党ばかりで、主要な民主派政党は排除されました。

民主派側は「正統性のない茶番だ」として投票をボイコットするよう呼びかけているものの、軍や当局が投票するよう圧力をかけているとの指摘もあり、市民の間には緊張と不安が広がっています。

来年1月下旬まで3回に分けて投票が行われますが、軍は、激しい戦闘が続く2割の地域では「投票が実施できない」としています。