26日、札幌市手稲区の80代の女性が、金融機関職員を名乗る男に手渡したキャッシュカードから現金110万円を引き出され、警察は詐欺事件として捜査しています。
警察によりますと、26日午前9時20分ごろ、札幌市手稲区に住む80代の女性宅に、区役所職員を名乗る男から「還付金1万6800円がある」などと電話がありました。
その後、女性は金融機関の職員を名乗る男から「キャッシュカードが使えなくなる」「還付金が入る通帳とカードを用意してほしい」などと電話で告げられました。
午前10時ごろ、女性は、自宅に来た金融機関の職員を名乗る男に「キャッシュカードを預かります」と告げられ、男にキャッシュカード2枚を手渡したということです。
男はカードを封筒に入れ、女性に「印鑑を押してください」と指示し、女性が印鑑を取りにその場を離れた隙に別の封筒にすり替えてキャッシュカードを盗んだということです。男は戻ってきた女性にすり替えた封筒について「30日に新しいか―ドが出来るので、それまで絶対に開けないで」などと告げ、去っていったということです。
女性はその後、帰宅した家族に説明し、だまされたことに気づき警察に被害を申告しました。
盗まれたキャッシュカードの口座からは、すでに現金合計110万円が引き出されていました。
警察は「区役所職員が還付金の手続きのためにキャッシュカードを確認することはない」と、注意を呼び掛けるとともに、不審な訪問は、警察相談専用電話#9110に相談してほしいとしています。














