また“ニセ警察官”による特殊詐欺被害です。新潟県小千谷市の80代女性が「詐欺の事件に関わっているかもしれない」などと言われ、800万円をだまし取られていたことが分かりました。
警察によりますと今月10日、女性の自宅の固定電話に“神戸警察署の警察官”を名乗る男から電話がありました。男は「詐欺事件で捕まえた犯人の持ち物に名前が載っていた」「詐欺の事件に関わっているかもしれない」「女性の口座に犯人から4000万円の入金がある。口座のお金を調べる必要がある」などと話したということです。
続いて、検事を名乗る男に電話が代わり、「口座のお金の紙幣番号を調べれば事件に関わっているかどうかわかります」「調査が終わればお金は返金します」などと言われ、女性は現金を引き出しておくよう指示されたと言います。
15日に検事を名乗る男から電話があり、引き出した現金を紙袋に入れ、自宅前に置いておくよう指示を受けた女性は、言われるがまま現金800万円を入れた紙袋を自宅前に置きました。その後、検事を名乗る男に伝えたところ、約15分後には紙袋がなくなりました。
その後、警察官や検事を名乗る男からの連絡が一切なくなったことから、女性は不審に思い警察に相談。詐欺被害に気付いたということです。
警察は「警察官や検事を名乗る者から、電話やSNSで『捜査対象になっている』『お金の話』が出たら詐欺を疑い、警察に相談してほしい」と話しています。














