米子市内に住む70代の女性が、公安調査庁職員などを名乗る男ら3人に、現金合計3100万円をだまし取られていたことが、24日、明らかになりました。
鳥取県警察本部によりますと、10月31日、米子市内に住む70代の女性の自宅の固定電話に、郵便局員を名乗る男から「あなたが送った荷物に違法薬物とお金が入っていた」旨の電話があり、心当たりがないと伝えると、公安調査庁に電話を転送すると言われ、電話の相手が公安調査庁の職員を名乗る男に替わりました。
するとその男から「あなたの口座に暴力団の金が入金されている。口座を売って金を受け取った容疑者になっている」などと言われたということです。
その後、検察官を名乗る別の男から電話があり「このままだと口座が止められる。」と言われてラインに誘導された上、「口座内に入っている現金の指紋を確認する必要がある。毎日200万円を出金して自宅にため、1000万ずつ受け取る。係の者が自宅にお金を取りに行く」などと言われました。
被害女性は指示されるまま、11月13日、18日、25日に1000万ずつビニール袋に入れ自宅の前に置くと、お金は回収されていました。
さらに、公安調査庁の職員を名乗る男からお金を振り込むようラインで言われ、11月29日、指示された口座に100万円を振り込んだということです。
公安調査庁職員を名乗る男から調査が終われば預かったお金を返すと言われていたにも関わらず、その男と連絡がとれなくなったことから、現金合計3100万円をだまし取られていたことが分かりました。
11月12日に、女性が口座を持つ金融機関から「不審な出金がある」と警察に相談があり、その後、警察は女性に会って詐欺の注意を呼び掛けていたということです。
女性は夫と2人住まいでした。
警察は、警察官や検察官がラインをすることは絶対にないとして、詐欺に注意を呼び掛けています。














