東京工学院専門学校などを運営する学校法人「田中育英会」の子会社がおよそ6億円の所得隠しを国税局から指摘されていたことがわかりました。

所得隠しを指摘されたのは、東京工学院専門学校などを運営する学校法人「田中育英会」の子会社、「トーコー・イーアンドアイ」です。

関係者によりますと、「トーコー・イーアンドアイ」は田中育英会から請け負っていた資産運用を、田中育英会の前理事長の夫が代表を務める米国の資産運用会社に再委託していました。

東京国税局は「トーコー・イーアンドアイ」の税務調査で、米国の資産運用会社に業務実態がないと判断し、去年までの7年間におよそ6億4000万円の所得隠しを指摘したということです。また、「田中育英会」に対しても、ハワイに所有する不動産の家賃収入を収益に入れなかったとして、およそ5000万円の所得隠しを指摘したということです。

東京国税局は「トーコー・イーアンドアイ」に重加算税を含めておよそ1億5000万円、「田中育英会」にはおよそ2000万円を追徴課税したとみられます。

JNNは「田中育英会」に取材を申し込みましたが、現在までに回答はありません。